LBSは地絡・短絡を防ぐ要なので劣化したら交換は必須と考えてください

年次点検で高圧交流負荷開閉器の劣化が判明、更新工事を計画

年次点検で高圧交流負荷開閉器(LBS)の絶縁抵抗が低くなり、電気が漏れやすい状態になったと連絡を受けた設備担当者さんは、漏電や故障などによる危険性を考え高圧交流負荷開閉器の更新工事を報告します。

その際には事故が起きていないからと先延ばしにせず高圧交流負荷開閉器の更新工事がおすすめです。

の更新工事のみだと、耐電圧試験を事前に行っておくことで停電後の作業を機器の交換だけで済ませられます。

交換だけの一人作業でコストを抑えるか、高圧交流負荷開閉器の更新に合わせてまとめて工事するかは、設備の状態を把握する設備担当者さんと計画の上進める必要があります。

ただ天候だけは計画通りに行くとは限らない

ただし、感電リスクの高くなる屋外の雨だけは計画通りに進むとは限りません。

そのため雨雲レーダーや天気予報を事前にチェックし、前日には道具を準備し、ブルーシートを張る時間を考えて、現地に作業開始時間より早く伺えるよう相談するなど備えます。

年数の経った設備の工事は、短絡や漏電のリスクが上がるだけでなく、感電リスクも高くなるので複数人で安全を確認しながら進める必要があります。

小雨で作業できる範囲であればブルーシートで電気工事も対応可能

雨雲レーダーで天候も小雨止まりで電気作業が可能な場合、雨天でも作業できるように事前準備を整えて現場入りします。

電気設備そのものを覆うためのブルーシート、雨水侵入による感電対策に絶縁手袋など、事前に準備を行うことで当日作業のミスを減らしていきます。

天候の状況次第では風が出てくるため、ブルーシートを固定するための紐も用意します。

現地調査では紐でブルーシートを固定可能かの確認は必ず行い、固定場所が無ければ重りも合わせて準備いたします。

ブルーシートが固定できれば、電気作業を行う環境を屋根のように設置できるため、作業スペースを少しでも広く確保することが可能になります。