記事制作のサンプル
記事タイプ:海外コラム
記事プラン:スタートアップ
文字量:~3,000文字程度
制作料金:45,000円
慌ただしい生活を送る毎日、ふと「自分らしさってなんだろう?」と感じることってありますよね。
少し立ち止まって一休みしたくなったら、異文化が自然に溶け合う南国・マレーシアの暮らしに目を向けてみませんか?
南国の風を感じながらゆったりと過ごす時間は凝り固まった価値観を溶かし、自分らしさや自分が本当に好きなものを見つけられるかもしれません。
異文化が交差する南国マレーシアの心地よい刺激を感じられる日々を、リフォームを通じて取り入れるヒントを探しましょう。
マレーシアには、小さくても魅力的な街や村がたくさん存在します。
東南アジアを旅するドラマで見たような、南国の強い日差しを受けて色濃く映える熱帯植物と色鮮やかな壁が続く街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景があります。
そんなマレーシアの小さな街を散歩するこのシリーズ。
今回はマレー半島西海岸南部に位置する、運河が美しい街マラッカにご案内いたします。

古き良き時代の流れや味わい深い運河街マラッカ

ユネスコ世界文化遺産に登録されたマレーシアの運河の街として知られるマラッカは、かつてマラッカ王国として海洋交易の中心地となっていた歴史的な場所です。
現在の首都クアラルンプールとは異なる、古き良き時代の流れや味わい深い歴史を感じられるマラッカに「いつか訪れてみたい」 と思っていました。
今回家族全員が数日休みを取れるということで、ついに念願のマラッカを訪れることに。
マラッカの街は私が想像した通り、運河沿いの街並みが美しい場所。
運河を中心に街が発展しており、マレーシアの国花であるハイビスカスなどの色鮮やかな花々が彩る川沿いの遊歩道も整備され散歩コースにはうってつけです。
運河沿いに軒を連ねる商店やレストランは、遊歩道に向かって看板を出したりテラス席を設置したりしており、運河を眺めながらゆったり過ごすことができます。
運河には観光クルーズ船が1日に何本も運行しており、多くの観光客が行き交います。
テラス席でマラッカ名物のラクサを食べていると船に乗った見ず知らずの異国の人々が笑顔で手を振っている様子が見え、こちらも気軽に手を振り返しながらマラッカでの滞在を堪能します。

運河には有名な6つの橋が掛かっており、ポルトガル統治時代に建設されたものや趣あるアーチデザインのものなど、それぞれが違う時代に建築され背景やデザインにも特徴があります。
中にはマレーシアの日本占領時代に、見せしめのために生首が吊るされていたと言われる通称「幽霊橋」と呼ばれる橋も。
橋を見てまわるだけでもオランダやイギリス、日本に翻弄された時代背景をひしひしと感じられ、日本人の一人として訪れるべき場所のひとつのように思いました。
私たちが訪れた日は平日ということもあってか、 運河沿いは静かで落ち着いた心地よい時間が流れていました。
15世紀に王国となりオランダ・イギリス統治を経た街であるマラッカには、西洋の建築技法を用いた建物が今も多く残っています。
ゆったりとした運河の流れと、西洋と東洋の要素が交わる独特で歴史的な街並み。
見たことのない色使いやデザインの建物に目を奪われながらゆっくり、じっくり散歩するうちにあっという間に日が沈みはじめ「夢中になるとこんなに時間が過ぎるのが早いのか」と不思議な感覚になりました。
西洋と東洋が入り混じるマラッカの建物

マラッカの街並みを散歩していると、さまざまなデザイン・建築様式の建物を見ることができます。
街のシンボルとして有名なオランダ広場にはオランダ統治時代の17世紀に建てられた教会を中心として建物郡が並び、ジョンカー通りなど現在もオランダ語が元になった名前の通りが残っています。
ビビッドな配色の教会や建物群はマレーシアの強い日差しを受けより濃く美しく見え、まるでサーモンピンクカラーの迷路の国に迷い込んだような気分に。
角を曲がるたびに異なる表情を見せてくれるマラッカの街並みは「ここを曲がったらどこに行くんだろう」と好奇心が駆り立てられ、南国の暑さも忘れついつい徒歩で散策したくなります。
ビビッドな色合いの外壁に負けないほど濃い緑の熱帯植物や、マレーシアの自然を表現した鮮やかな色合いの椅子やクッションが置かれている軒先。
暑い日差しを避けてテントを張っている商店がほとんどで、エアコンが効いた屋内よりもオープンな軒先やテラス席でコーヒーや食事を楽しんでいる人が多いことが印象的でした。
暑さから逃れるのではなく受け入れるような気持ちでテラス席に座っていると、マラッカに流れる時間や文化そのものを受け入れ楽しめているような気がします。

マラッカでは中華系をルーツにもつ人々も多く暮らしておりマレー文化と融合した、彩度が高くパッと目を惹く華やかなプラナカン文化も魅力のひとつです。
まるでドラマの中に吸い込まれたような色鮮やかな建物は西洋のバロック様式で、細部の装飾はマレーシアならではの植物を模したものなど細やかで美しく、まるで一つの芸術作品を見ているかのよう。
街のどこを見ても私が今まで知らなかったデザインの装飾や色合いの建物や土産物屋が軒を連ね、長い年月をかけて海を渡ってきた中華系移民や欧米文化が入り交じるその姿は、マレーシアの歴史を垣間見るようで目も心も奪われます。
プラナカンの女性はニョニャと呼ばれ、繊細で華やかな刺繍や香辛料の入った料理など中国とマレーシアを融合した独自の文化を発展させてきました。
私がテラス席で食べたラクサは国や地域で味付けに違いがあり、とりわけマラッカのラクサは「ニョニャ・ラクサ」と呼ばれているそうです。
オランダのマラッカ統治100年を記念して建築された宗教建築

マラッカの街の中心部には、ビビッドなサーモンピンクが美しいマラッカキリスト教会があります。
オランダのマラッカ統治100年を記念して建築され現在も礼拝に使われており、内部には中国風の赤い提灯が多く灯されている点が興味深いです。
イスラム教が国教と定められているマレーシアでシンボルになる建物がオランダ統治時代のキリスト教会である点にも、多文化を寛容に受け入れ尊重し合うマレーシアの歴史や人々の姿が映るような魅力を感じます。
マラッカキリスト教会の近くにはまるでヨーロッパを訪れたようなゴシック様式の、フランシスコ・ザビエル教会があります。
日本で最初のキリスト教宣教師として知られるザビエルは、日本に来る前はマラッカに拠点を置いて布教活動をしていたそうで、初めて訪れる異国の土地にちょっとした親近感が湧きました。
私が訪れた際は改修工事中で残念ながら中に入ることはできませんでしたが、青空に映える白の礼拝堂がとても印象的だったことを覚えています。

運河から海に向かうと、まるで海に浮かんでいるようなマラッカ海峡モスクが現れます。
イエローとブルーのコントラストが美しいドームとグリーンのステンドグラス、さらに中国の雰囲気を感じる小さな四つの屋根が印象的です。
イスラム教であるモスクにも様々な民族のテイストが取り入れられ、ここでもマレーシアならではの建築を垣間見ることができます。
モスクは西側の海岸にあるので、夕暮れ時には沈む夕日を背景にした美しいモスクが見られます。
海岸沿いに座りゆっくりと夕日が海に落ちていくのを眺める時間は静かで、波の音と礼拝の時間を伝えるアザーンだけが海岸沿いに響き、日本の海岸とは全く違う雰囲気です。
異国の言葉に耳を傾けながら街歩きで疲れた体を休めていると、本当に遠くまで旅をしてきたことが実感でき「私が来たかったのはまさにこの場所だ」という気持ちになるほど。
写真撮影をする観光客の方もいればただぼーっと夕日を眺めて1日の疲れを癒している地元の方もいて、モスクとマレーシア海峡に沈む夕日がどれほどマラッカの人々の心の拠り所になっているのだろうと考えずにはいられません。
こちらの海岸はいわゆるリゾートのようなビーチではありませんでしたが、マラッカを象徴する景色の一つとして挙げられるのも納得です。

約300年前に建てられたカンポン・フル・モスクは、マレーシアに現存する最古のモスクと言われています。
伝統的なマレー建築に見られる急勾配でピラミッドを重ねたような屋根や、中国の寺院を思わせるディテールは一見イスラム教の建物だと気づきにくく、まるでマレーシア独自の民間宗教のよう。
マレーシアでもモスクといえばドーム型が一般的ですが、古くからイスラム信仰が根付くマラッカでは方形のモスクが見られます。

古くから世界と盛んに海洋貿易を行い、運河を中心に発展してきた街マラッカ。
ゆったりとした運河の流れと、西洋と東洋の要素が交わる独特で歴史的な街並みに目を奪われました。
マラッカは東南アジアを旅するドラマで見たような、南国の強い日差しを受けて色濃く映える熱帯植物と色鮮やかな壁が続く街並みや、どこか懐かしさが感じられる素朴な風景を堪能できる街です。