リスティング広告を出せば、結果が出るはまずありえない
毎月レポート提出だけで、どのような作業を行っているかが見えてこないリスティング広告の運用には注意が必要です。
広告費の20%でリスティング広告の運用を呼びかけるサービスを目にします。
広告作業をするため20%の運用手数料は当然必要で、むしろこれより安いサービスは非常に危険。20%の手数料は運用に最低限必要になものだからです。
よくある例で見れば、20万円の広告費をかけ4万円の手数料の中でリスティング広告の運用作業を行います。
4万円の手数料だと、運用代行側はレポートを作成する時間と毎月の広告運用に必要な作業だけで精一杯。
どのようなターゲットに届けるか、ターゲットに対してどのような広告を作るのか、という戦略にかけられる時間はほぼ無いに等しいのです。
レポートの分析はあくまで過去の動向を示した数値的なデータです。
高い集客効果を目的とした戦略の無い広告は、アナログ時代のチラシや看板と同じです。
リスティング広告は、運用しながら育てる広告
リスティング広告をスタートためには、もちろん事前リサーチが必要です。
ただし、最も重要なことはリサーチを続けブラッシュアップを行うこと。
運用前のリサーチはあくまで仮定であって、シミュレーションの域を出ないという点です。
新しい事業や取り組みと同じで、実際に進めて見ないと分からないことが多々あります。
実際にリスティング広告を運用してみて出てくる結果が必要となり、そこから試行錯誤しながら改善する運用にこそ価値が生まれます。
運用から得られたデータとニーズを紐付けるために「誰に向けて、どのように活用するか」という戦略に時間をかけた広告ほど成果に近づきます。
迷っているなら会社に体力ある内にスタートすると低リスクで高い効果が生まれる
中小企業のリスティング運用で最も重要なのは、事前にじっくり時間をかけた目標設定でも、入念な分析でもありません。
売上が上がり会社に体力がつき始めた、または、体力が残っている内にWeb広告をスタートさせられるかがとても重要です。
お財布に安心があると、ここぞと言うタイミングで攻めに転じやすく、良い流れを掴みやすいのです。
余裕が無くなり安心が無くなると、広告費を削り、人件費を削り守りに入りやすくジリ貧の集客になりやすく、攻めるタイミングが来てもチャンスを逃してしまう可能性があります。
リスティング広告の成果を効率よく掴むには
リスティング広告を運用する上で成果を出すには、運用から得たデータを分析し、戦略に時間をかけられるかどうかで決まります。
「誰に、どのような広告を届けるのか」を考え、利益につなげるための戦略です。
建築業界は専門性が高いため、まず「誰に」広告を届けたいかがを理解できていないと、効果が上がる「どのような広告」を思い描くことが難しくなります。
しっかり「誰に」というイメージができていたとしても、実際のユーザーとブレが生じ、想うような効果が出ないこともあります。
広告運用担当者と表面上の意思疎通はできても、建築業界特有の微妙な理解や細かな説明が必要でやりとりに時間がかかったり、背景を汲み取ってもらう難しさを感じたり、という声を実際耳にします。
リスティング広告の効果を上げたいのなら、業界や自社のことを理解し戦略を打ち出し続けることで売上だけでなく利益に繋がる効果が現れます。