こんにちは。専業主婦から憧れの雑誌のライターになった直後、どん底に突き落とされ、メンタル崩壊寸前、そこから這い上がってまた活動を続けているママライターです。
仕事をするうえで重視することは、人によってさまざまだと思います。
私は出産を機に専業主婦になり、家庭に入って子育てをしていました。家庭内と半径1キロ圏内が行動範囲という、ある種閉鎖的な環境からの反動か、仕事を始めた当初は「何か大きな仕事をしたい!」という気持ちが強かったように思います。
そんな私が、専業主婦から憧れの雑誌のライターになり仕事をしていく中で、仕事で重視すること・大事だと感じることが変化していきました。
そして今は、アンビリカルで仕事をしています。本記事では私がアンビリカルで働く理由について記述しています。
アンビリカルという会社のことを少しでも理解していただけたら幸いです。
主婦から大手雑誌のライターに!夢を抱いて飛び込んだ世界
出産後、専業主婦となった私。子どもが幼稚園に通うようになった頃から、少し自分の時間が増え、何かしたいという思いが沸き上がってきました。
そんな中、当時読んでいた人気雑誌に「ライター募集」の文字を見つけ、すぐさま応募。
ずっと専業主婦をしていて、ある種、閉鎖的で平坦な生活を続けていたので、お金を稼ぎたいという思いももちろんありましたが、社会の一員として何か影響力のあることをしたい、という気持ちが大きかったように思います。
「ライターになれば、自分の言葉で表現したものが多くの人の目に触れるかもしれない」そう考えると、たまらなくワクワクしたのを覚えています。
ライターは全くの未経験でしたが、それが逆に面白がられたのか見事合格!大手の会社が発行する人気雑誌で、ライターとして働けることになりました。
未経験で社会経験もさしてない私が受かるはずないだろうと、ダメもとで受けたので、合格の話を聞いたときはとても嬉しかったです。
初めて担当したのは、自分で企画を出した記事でした。時間をかけて調べた情報をもとに企画を出して採用されたので、とても嬉しく、誇らしい気持ちでのぞみました。
分からないことだらけで不安な中、頑張って取り組んだ初仕事。雑誌に自分の名前が載っているのを見たときは、私でも社会に影響力のあることが出来るのだという高揚感でいっぱいでした。
フリーランスは使い捨て!?大手だから安心、は間違いだった
ただ、仕事開始後からずっと感じていた不安がありました。というのも、報酬や勤務形態についての説明が全くなく、それどころか契約書さえも交わさないまま、仕事を開始していたのです。
雑誌の仕事は、遅い時間帯から始まる打ち合わせが多く、子供がいる身としては、なかなか辛いものがありました。
しかし、行けないと言えば次の仕事はなくなるという恐怖感も相まって、必死で食らいついていきました。
また、納期も前日の夕方に連絡がきて、「明日のお昼までに仕上げて!」というようなことが多々。
さらに、決まって夕方の忙しい時間帯にくる、編集さんからの「これやって、あれやって」への対応や、分からないことを聞く相手がいない環境に、ストレスだらけになりながらも仕事に邁進しました。
そんな日々の中で無事納品が終わり、しばらくたった後、支払われた報酬の金額が足りないことに気づきました。
長く仕事をしているライターさんに聞いたところ、ライターへの報酬の支払い忘れや、金額の誤りは日常茶飯事とのこと。
他にも、お金について不審に思うことがありました。というのも、参加していない企画で使う商品の買い出し業務や企画出し、アンケート調査などをしていたものの、報酬をいただけないことが多かったのです。
さらに、担当する編集さんによって、どの仕事に対して報酬が支払われるかの判断がマチマチ。
振り込まれてから初めて、業務に対する報酬の有り無しや、金額を知るという有様でした。
金銭の支払いという重要な話がないことや、報酬の発生しない手伝い業務を事前に何ら説明なく頼まれること、他にも、過去に編集のミスをライターがかぶらされた話などを聞き、仕事相手としてではなく、体の良い便利屋程度にしか思われていないのではないか・・・と不信感でいっぱいになりました。
その後の対応からも、不信感をぬぐい去ることが難しく、憧れて入った世界だったのにも関わらず、少しずつ編集部への足が遠のいていきました。
胸を躍らせながら始まった私のライター人生は、絶望感で打ちひしがれる結果となったのです。
最初のころは、せっかくつかんだチャンスをふいにしてしまうことに対する焦りがありました。
ただ、個人として尊重してもらえていない相手との仕事ほど、空しいものはありません。そもそも「専業主婦」という肩書きをもてあまし、自信をつけたくて始めた仕事。
その仕事で、「所詮、私はこの程度の扱いしか受けられない人間なのか」と思いながら仕事を続けるのは本末転倒だと感じました。
また、経費の削減の際に真っ先にフリーランスの交通費や謝礼を減らす方向での話し合いをしているのを耳にしてしまい、そんな会社で使い捨てされたくないと強く思ったのです。
そこで、食らいついていっている同期のライターを横目に、違う道を模索し始めました。
フリーランスとしての働き方を模索する日々
このような話は、フリーランス業界ではよくある話だと思います。実際、報酬の未払いや条件面でのトラブルはよく聞く話です。フリーランスは所詮、社外の人間。
社内の人間と同じように扱ってくれる会社は少ないし、そもそも職種的にやりがい搾取になりやすい面があります。そして、会社に何かあったときに、真っ先に切りやすい人間がフリーランス。
会社は利益を追求する存在なので、安く便利に使える駒になってくれる人材を求め、使えなくなったら切る、というのは当然のことだと思います。
フリーランスとして働く側も、そういったマイナス面は理解しつつも、メリットを選択して仕事をしているのだと思います。
思えば、私はフリーランスとして仕事を始めてからずっと、誰かと一緒に仕事をしているという感覚がありませんでした。
なんとか納期までに一人で仕上げないといけない、分からなくても一人で解決しないといけない、と思って仕事をしていました。
そう思いながらの仕事は、思った以上に孤独で、だんだんと続けることがしんどくなっていきました。
いっそのことフリーランスはやめてパートに働きに出ようかと考え始めたころ、アンビリカルの案件を見つけたのです。