こんにちは、liccaです。
多くの人が訪れる寺社仏閣。みなさんは何のために足を運びますか?
礼儀作法に厳しいと敬遠されることもありますが、私にとっては心を穏やかにしてくれる場所。
気持ちをリフレッシュしたい時にお寺のお庭を訪れたいと感じます。
広い境内は、車や人の声が一切聞こえない別世界。耳に届くのは風の音だけ。
木々の間からこぼれる日差しが心を温め、歩くだけで気持ちがリラックスしていくのを感じます。
境内にある塔頭では、庭園を眺めながらお茶をいただけます。
畳の香りと木漏れ日、静けさに包まれた空間で飲む一杯のお茶。
自然とスマホをバッグにしまい込み、ただ目の前のお庭に心を預けました。
新しい環境へのストレスを感じネガティブになっていた私を包む空気感。
お寺での静かな時間は、私の頭をクリアに、そして気持ちを前向きにしてくれたことを覚えています。
忙しい日常に疲れた時、心を整えたい時。
凛とした空気感が漂うお寺のお庭で過ごすひとときは、私にとってまさにリフレッシュの特効薬です。
こんな素敵な空間を自宅で再現できたなら――。
今回は、心地よい空間ながらも、凛とした雰囲気を演出する和室の魅力お話しします。
記事制作プラン:スタートアップ
文字ボリューム:~3,000文字
制作料金:36,000円
縁側のある和室を採用し、和の空間が持つ凛とした空気を自宅に
外との境界が曖昧になる縁側は、室内にいるのに外の風や音を感じたり開放的な気分になれたり。
自然との一体感を感じられる場所です。
畳や素足をそっと下ろした瞬間心の奥まで広がる畳が放つ香りと柔らかな触感。
五感で和の趣を感じているうちに、日々の喧騒が遠くへと消えていくようです。
椅子やソファで過ごすことが多い現代に、あえて畳に座ることで日常とはまた違うくつろぎを感じます。
雨の日は洗濯物が干せず気が滅入りがちですが、葉や地面に落ちる雨音を聞きながら和室で過ごす時間も格別。
「今日はこんな風に過ごそうかな」と考える時間も楽しいですよ。
光を柔らかく拡散する障子を窓側に設置すれば、自然光が障子を通り抜ける際の柔らかな陰影を楽しめます。
障子は単なる間仕切りではなく、光と影を美しく取り入れるもの。
照明をつけなくても部屋全体が自然な明かりに包まれ、穏やかな空気感をもたらします。
くつろぎ空間には色々と装飾をしたくなりますが、凛とした空気を保つため最低限に。
部屋には小さな座椅子のみ。
お茶や茶菓子はお盆の上に置くだけで十分です。
新緑の季節には瑞々しい草木や菖蒲、秋の始まりには秋桜。
床の間や飾り棚に花や季節の植物や小物を添えれば、室内にも凛とした空気感が漂います。
部屋に合う一輪挿しや花器を買い集めるのも楽しみになりますね。
お気に入りの空間は季節ごとに手を加えるのも心が弾みます。
自分好みの植物を扱う花屋や茶葉を扱うお店など、どこに出かけようかと週末が楽しみです。
リフォームは家を新しくするだけでなく、その後の生活や暮らしも変えるきっかけになる。
そこにこそ、リフォームの価値があると私は思っています。
経年の美しさまで楽しめる自然素材
無垢材の床や漆喰の壁、い草の香りがする畳。
これらは視覚や嗅覚・触覚にそっと寄り添い、心にやさしい空間を作り出します。
自然素材が持つ特有の温もりや香りは、触れるたびに自然と心が癒されるような感覚を与えてくれます。
裸足で歩いた時の柔らかさや、手で木目をなぞった時の滑らかな触り心地はなんとも言えない安らぎを感じられます。
無垢材や漆喰といった自然素材に含まれる気孔は、湿度を調整し、室内を快適に保ってくれる頼もしい存在。
また断熱性や吸音性にも優れており、夏は涼しく冬は暖かく、静かな住環境の実現にも期待できます。
自然素材については、劣化を気にされる声をよく耳にします。
変色やひび割れなど、新築当時の美しさをそのまま保つのは難しいです。
しかし、その変化こそが自然素材の魅力と言えるのではないでしょうか。
歳月を重ねたお寺が醸し出す風合いや深みは、一朝一夕では決して生み出せないものです。
年月が経つにつれて木の色味は深みを増し、徐々に味わい深くなっていく漆喰の壁。
細かなひびや木目の変化さえも、暮らしの歴史として刻まれて行きます。
経年変化を劣化ではなく美しい成長として捉えることが、自然素材と共に暮らす醍醐味だと私は思います。
「心地よい住まい」に加える凛とした和のエッセンス
リフォーム営業時代に人気があったインテリアテイストは、北欧系やナチュラルフレンチ。
私も海外風インテリアが大好きな人間の1人です。
暖かみのある色味や木目調の床や柱、ペールトーンのクロスやレトロなファブリック、アイビーやオリーブなどの植物。
窓から差し込む自然光や、心を癒す木の質感が空間に柔らかな温もりを加えます。
目に優しく見ているだけで緊張が解けるような、なんともいえない心地よさを生みますよね。
和室は海外インテリアの対局にある存在のように考えられがちですが、それぞれのインテリアを通して住まう人が求めている「心地よさ」は同じなんじゃないかと思います。
家の中にいながらも五感で自然を感じ、リラックスできる空間を作る。
歴史や気候は違えど、自分の住まいを心地よいものに作りたいという想いは変わりません。
そんな心地よさの中に私が加えたいエッセンスが、和の空間が持つ凛とした静けさ。
心地よい中にも背筋が少し伸びるような緊張感が私は好きです。
今日のことを振り返ったり、明日の予定を考えたり。
ついネガティブ思考に陥りやすいときも、背筋を伸ばすことで前向きな気持ちになれます。
和のエッセンスをプラスするために、インテリアのテイストを限定する必要はありません。
畳のカラートーンや床・柱の素材をお部屋の雰囲気に寄せるだけで調和します。
穏やかな気持ちで過ごせる空間は、家づくりから始まる
風の音に耳を澄まし、木漏れ日に包まれる瞬間。
無駄を省き洗練された空気感のお寺で感じる、心地よい緊張感。
毎日の暮らしの中で再現できるとしたら。
現代は忙しさに追われ、気がつけば心も体も張り詰めたまま。
でも、そんな時こそ必要なのは、心からリラックスできる静かな空間ではないでしょうか。
畳や障子が生み出すやわらかな陰影、無垢材の床に触れたときの温もり、静かに漂うお香の香り。
五感を通して感じるこれらの要素が、日常の喧騒を忘れさせ、心を内側から整えてくれます。
誰にも邪魔されず、静けさに包まれた時間を過ごせる場所。
そんな「特別な空間」を自宅に作れば、日々の暮らしに穏やかな余白が生まれます。
自分だけの癒しの場所を見つけることで、心も暮らしも、もっと豊かになると私は信じています。