エクステリアプランナー2級のライターnusiです。
皆さんは、新築を計画する時に、重要視したい空間はありますか?
多くの方が、室内の住空間を重要視するのではないでしょうか?
私は仕事で、新築を建てる方をたくさん見てきました。
マイホームを持ったら実現したかった夢や自分だけのこだわりが溢れてきて、ついつい打ち合わせ時間も長くなり、予算もオーバーしてしまいがちです。
毎日家族と過ごす空間ですから、力を入れるのは当然ですよね。
しかし、室内と同様に重要視してほしいと思うのは、外構です。
外構といえば、建物や室内が完成してから工事をする場合が多いので、後回しになってしまいがちです。
内装にお金も時間も使ってしまい、ようやく全ての打ち合わせが終わった頃には、疲れて気力もなくなっている、という人もいました。
疲れ切った状況で、「外構はどうしますか?」と言われても、腰が重くなってしまうのは無理もありません。
では、外構を重要視してほしいのはなぜでしょうか?
新築における外からの見た目がいかに重要かを知っているからです。
「せっかく夢のマイホームができたのに、外からの見た目があまりにも寂しい」
「友人を招待したいけど、外構がいまいちなせいで自分の家に自信が持てず招待できずにいる」
外構を後回しにした結果、多くの後悔の声を聞いてきました。
後悔しないためには、新築を建てた時に、一緒に外構工事を行うのが重要だと考えています。
今回の記事を読んで、外構工事の重要性を改めて考えてみてはいかがでしょうか。
外構は、建物と一緒に施工して統一感をもたらす
家を外から見た時の印象を大きく左右するのが外壁と外構です。
外壁は雨や風、太陽の光の影響で日に日に劣化していきます。
どんなに優れた外壁材でも劣化しない商品はありません。
外構も同じです。
コンクリートやアプローチの床材は、人が歩いたり車が通るとさらに劣化します。
外壁と外構は家の第一印象を決める重要な場所です。
しかし、内装を重視して外構を後回しにしてしまいがちです。
では、外構を後回しにすると、何が問題なのでしょうか?
それは、建物と一緒に施工した外壁・外構と後から新しく設置する外構の統一感がなくなってしまうためです。
外壁の周りに、新品の外構商品を設置すると、元の外壁がより劣化して見えるようになります。
元からあるコンクリートの汚れなども気になるようになります。
つまり全体のバランスが悪くなるのです。
だからこそ外構工事は、家を建てる時一緒に施工するべきだと思っています。
人は、無意識にでも他人の目が気になってしまう
外構を重視するべき理由は何となく分かったと思いますが、そもそも家の外からの見た目は気になるのでしょうか?
「室内が一番重要で、外は最低限きれいになっていればいいでしょ」と言う方もいるとは思います。
しかし、多くの人は無意識にでも他人の目を気にしてしまいます。
かっこいいと思われたい、周りの人に認められたいという承認欲求も持っています。
自分の家でも同じです。
「他の人から素敵な家だと思ってもらえるだろうか。」
「良い家だと思われたい。」
大金をかけて完成した念願のマイホームだからこそ生まれる気持ちだと思います。
外構は家の中と違い、友人や近所の人、たまたま通りかかった人ですら自由に見れます。
近所に新しい家が建つと、ついつい目がいってしまう方も多いのではないでしょうか?
大切な家だからこそ、家の中だけでなく外からの見た目も綺麗にしたいと思うのは、当然だと感じます。
念願のマイホームが完成!なのにあまりにも寂しい外観・・・
私が以前担当させていただいた田中さん(仮)。
「約半年ほど前にハウスメーカーで家を建てたのですが、外構はまだ手つかずで・・・。」
家の中に入ればこだわりの室内にテンションがあがりますが、外からの見た目はあまりに寂しいと感じていました。
せっかくのマイホームなのに自信を持って友人や親戚に見せられずにいました。
私は、田中さんの悩みを聞き、カーポートによって見た目の印象を変えようと提案しました。
カーポートは、高さと奥行きがあるため、空間に立体感を生み出します。
よって豪華な印象を与えます。
平坦な印象の駐車場であっても、カーポート1台あるだけで印象が変わるのは、立体感が生み出す視覚効果の影響です。
田中さんはカーポートを設置して家の見た目の印象が変わり、自信を持って周りの人に見てもらえるようになりました。
田中さんの家の場合、家を建ててから約半年だったので外壁やコンクリートの劣化もさほど気にはならないレベルでした。
なので、新品のカーポートを設置しても全体的なバランスはあまり気にならずに済みました。
しかし、5年・10年と月日が経てば経つほど、後からカーポートをつけた場合、全体のバランスは悪くなってしまいます。
できる限り、建物と一緒に外構の工事もするのがベストだと私は思っています。