数年前に主人の実家をリフォームし、現在は家族4人で一軒家に住んでいます。
当時、主人の実家は築年数がそれなりに経っており、建て替えも検討したのですが、リフォームで理想の住まいを叶えることができ、さらに費用面も安く済みそう!ということで初めてリフォーム会社を探すこととなりました。
今回は、実際にリフォームをしたユーザー視点から「ホームページを見て感じた、問い合わせをしたいと思ったリフォーム会社」を、決め手となったポイントを踏まえて3回に分けてお伝えしたいと思います。
この記事は1回目、リフォーム会社のホームページを見て問い合わせをするまでのお話です。
ネットで検索しても決められない…悪戦苦闘したリフォーム会社選び
リフォームを始める第一段階として、まずはネットで「リフォーム会社の探し方」を検索しました。
リフォーム会社には大手ハウスメーカーや地方工務店、リフォーム専門店などの種類があり、ここで自分たちの求める方向性に一番近い会社を決定します。
次に、工事実績や評判などのあらゆる情報収集を行い、無料相談や無料見積もりを依頼するというのが一般的な流れでした。
しかし、この「依頼する会社を決める」という初めの作業が予想以上に大変で苦戦しました。
というのも、数多く存在するリフォーム会社のホームページを見ても「どの会社も同じような内容で、明確な判断基準が分からない」という状況だったからです。
ホームページみても選べないなら紹介会社に頼るしかない
機能性を重視する主人は、大手ハウスメーカーが気になる様子でした。
一方、デザインにこだわる私は、建築後のアフターケアにも柔軟に対応してくれる利点のある、地域密着型の地方工務店が気になっていました。
二人の意見を交え話し合った結果、「費用面でもその他の要望にも柔軟に対応でき、なおかつ機能面の施工も得意な地域密着型の地方工務店にしよう」という結論に至りました。
結論はでたものの、冒頭でお話したとおり自分たちのニーズにあった会社かどうかの判断に迷っていた私たち。
リフォーム後の生活のことを考えると、あまり時間をかけることもできなかったため、リフォーム店を紹介してくれる会社を利用し、ニーズにあったリフォーム店を紹介してもらうことにしたのです。
さっそく、デザインと機能面の双方に対応できるリフォーム会社を探してもらえるよう依頼しました。
すぐに、対応できる地方工務店5社を紹介してもらいましたが、すべての会社に見積もりを出してもらう時間はありません。
改めて、紹介された会社のホームページを見て2社に絞り込みます。
施工事例のページで未来の生活へのイメージが膨らむ
今回は最初のリフォーム店探しの時に比べ、5社に絞っての比較だったためその会社の「個性」に集中して絞り込むことができました。
どの会社のホームページも施工事例の占める割合が多く、素敵な写真をみていると2社に絞り込むのは難しいように感じたのですが、一つひとつ読み込んでいくと違いに気付きます。
施工事例のページを見てお店に足を運ぶことをまず即決したのは、圧倒的におしゃれなデザインが魅力の会社でした。
ホームページでは施工事例写真が各社の中で一番充実しており、見せ方にこだわりを感じるスタイリッシュな雰囲気に期待感が高まります。
添えられた文章はシンプルなものでしたが、デザインを重視していた私は、とりあえず見積もりが欲しいと思ったのです。
一方で、写真がメインの施工事例ページで明確な違いを感じたのは、写真ではなく施工事例に添えられた文章でした。
文章は長くはないにもかかわらず、そこにそれぞれ会社の違いを感じます。
ある会社は「明るく広々としたリビング」「オープンキッチンで開放的なLDK」のような「説明文的な一言」、またある会社はシンプルに間取りと写真のみを記載して写真の見せ方にこだわっていて文章はなし、など様々でした。
そのコメントの中で、ひとつの会社が目にとまります。
何を基準に選ぶのか、ホームページを見て気付いた「私が本当に重視するポイント」とは
その会社は、ホームページを見る限り際立った特色など感じられない「可もなく不可もなく」な微妙な線引きにありました。
しかし、読み込んでみると施工事例のページが一番充実した内容だったのです。
印象的だったのが「お客様のご要望」と、それに対する「弊社コメント」の箇所です。
もともとその部屋にあった問題点などの背景と、どのようにしてそれを改善したのかが丁寧に記されており、まさに「今欲しい情報」でした。
そのコメントを見て、「この会社はこちらの要望を親身になって聞いてくれて、実現しようと努力してくれるはずだ」と感じたのです。
私が本当に求めているのは「良いデザインを提供してくれる会社」ではなく、その根本である「こちらの要望を取り入れて、実現しようと努めてくれる会社なのでは」という発見がありました。
数多くの写真をみていくと、流行りや工夫を取り入れたおしゃれなデザイン空間に目を奪われます。
しかし、予算オーバーで無理をして実現させたものかもしれないし、本当はもっとこうしたかったけれどうまく伝わらなかった、などの想いがあったかもしれません。
お願いしたリフォームは期間も予算も限られたものでしたが、住んだ後もリフォームして良かったと思いながら住み続けたいもの。
デザインも機能もできるかぎり妥協せず頑張ったと思いたい。
だからこそ、この施工事例に添えられたコメントから会社が「お客様の想いが第一」と心を込めて施工していることに惹かれたのです。
HP集客の第一歩は、自社のスタンスを発信することから
初めてリフォーム店選びをし、おしゃれなデザインに心惹かれたり、予算面が気になったりと多くのことが見えてきました。
けれど、一番心を動かされたのは、「自分たちの強みや大切にしている想い、実際にどのようにしてそれを実現し提供してきたか」という「その会社にしかない個性」です。
おしゃれななデザインを一番重視していたはずの私に、デザインや設備など目に見える実績や事例ではない、会社の想いが心に響いたのです。
会社のアピールポイントを、いかに「それを必要としているユーザーの心に響くように伝えられるか」が重要なのだと感じた出来事でした。
どんな施工がどんなお客様に喜ばれたか、今までの工事を振り返ってみませんか。
それが、求めるユーザーとの繋がりを生む第一歩になるかもしれません。