こんにちは、エクステリアプランナー2級のライターnusiです。
みなさんは、夏の車内の暑さを危険だと感じた経験がありますか?
私は去年の夏、当時6歳の甥を車に乗せ外出した際に、甥の体調に異変を感じました。
真夏の屋根のない場所に停めていた車に甥を乗せて、わずか10分ほどで目的地に着く予定でしたが、話しをしていても心なしか元気がない様子で、後から考えると熱中症になりかけていたかもしれません。
目的地に到着し、急いで水を飲ませ休ませたので悪化はしませんでしたが、熱中症の危険性を肌で感じる経験でした。
身近に熱中症の危険性を目の当たりにし、子供の熱中症は、大人と比べ命に関わる危険性も高いため熱中症にならないよう対策を講じる大切さを学びました。
私が感じたように、自分の子供や身近な子供に熱中症の危険を感じた経験をもつ人も多いのではないでしょうか?
メディアでも度々目にする熱中症による悲しいニュースが増えない為に、「私に伝えられることは何だろう」と考え頭に浮かんだのがカーポートでした。
リフォームとエクステリアの営業時代に何度もカーポートを設置してきた経験から、カーポートによる熱中症対策の効果を実感してきました。
私の経験を元に、子供の健康を熱中症から守るためにできる対策として、カーポートの設置をご紹介します。
記事制作プラン:スタートアップ
文字ボリューム:~3,000文字
制作料金:12,000円
熱中症対策として、カーポートの設置を検討するべき理由
熱中症のリスクを減らすためには、直射日光を遮り車内温度を出来る限り上昇させないのが重要なポイントの1つです。
同じ気温の日でも、日なたに停めている時と比べて日陰の方が涼しく感じた経験がみなさんにもありますよね。
カーポートは、直射日光が車に当たりづらくなり、カーポートを設置するだけでも熱中症対策として有効な手段になります。
では、私が考える熱中症対策を重視する際のカーポート選びのポイントをお伝えします。
直射日光を防いでくれる屋根材選びが最も重要で、素材や色の選択を適当に考えると、熱中症対策において最大限の効果を得られません。
デザインを重視して安易にカーポートを選ぶと熱中症対策の効果を最大限活かせなくなるため、商品選びで迷った時は、自分達の悩みを再度思い返して、悩みを解決する上で最適な解決策を模索するべきです。
以下で主要な屋根材の種類をご説明します。
ポリカーボネート屋根
まず代表的なのがポリカーボネート屋根で、カーポート屋根と聞いて頭に思い浮かぶ人も多い屋根材かと思います。
軽くて弾力性があるため衝撃に強い、価格が他の屋根材に比べて安価という特徴があり、人気の屋根材です。
熱中症対策の観点から考えられる特徴は、紫外線を遮るのに適しており、車内の気温上昇を防ぐ性能。
安いうえに熱中症対策としても効果を発揮するポリカーボネート屋根は、非常に魅力的ですよね。
注意していただきたいのは、ポリカーボネート屋根の色によって若干効果が変わる点で、透明色に比べてブルー色の方が熱線を遮る割合が高くなり、車内温度の上昇を抑える効果が高まります。
しかしブルー色は、日差しを遮ってくれる半面暗くなりがちで、黄砂や花粉の汚れも目立ちやすいデメリットもあるため、色選びには気をつけてください。
私がお客様に提案する際は、明るさや汚れを気にする方には透明、暑さ対策をより重要視する方にはブルー系をオススメしています。
熱線吸収(遮断)ポリカーボネート屋根
ポリカーボネート屋根よりも熱線を防ぐ割合が高い商品です。
(メーカーによって名称は異なる場合もあります)
熱線吸収タイプは、ポリカーボネート屋根と比べると金額は高くなりますが、車内温度を下げるためにはより効果が期待できると思います。
また、屋根の下に光が入りづらく、ポリカーボネート屋根よりも暗くなりやすいのも注意が必要になります。
折半屋根
さらに暑さ対策を重視するためには、ポリカーボネート板以外にも折半屋根を選択肢に入れても良いかもしれません。
折半屋根は、完全に日差しを遮ってしまうため車内温度の上昇を大幅に抑え、商品によっては、ポリカーボネート屋根の時と比べて、約半分の温度まで下がる商品もあります。
折半屋根というと圧迫感が強い印象を持つ方もいると思いますが、最近では、屋根がとても薄くスタイリッシュな見た目の商品も増えてきているため、昔に比べると検討しやすいと思います。
一方で、熱線吸収タイプと比べても金額が高くなるだけでなく、日差しを完全に遮ってしまい暗くなるデメリットも気になります。
住む地域によっても変わりますが、寒い時期になると屋根に結露が発生するケースもあります。
メリット・デメリットを比較したうえで最善の商品を選べれば、後悔しない熱中症対策を実現できるかもしれません。
熱中症対策としてカーポートを設置した事例
カーポートが熱中症対策として有効な手段だと分かっていただけたでしょうか?
では、カーポートを設置して本当に熱中症対策になるかを知っていただくために、私が以前カーポートを設置した佐々木さん(仮)ご家族の事例をご紹介します。
私がリフォーム会社で営業・設計を担当していた時、佐々木さんご家族が相談にやってきた理由は、友人の子供が車内で熱中症になった出来事を耳にして、自分の子供の健康にも不安を感じたからでした。
友人の子供は、自宅の駐車場で車に乗せてわずか数分間で体調に変化が起こり、後から病院で熱中症の診断を受けました。
車に乗ってすぐにクーラーはつけましたが、カーポートはなく直射日光の下に車があったため、車内は高温状態。
すぐに病院に連れていき命に別状はありませんでしたが、一歩間違えば命の危険もあったかもしれません。
友人の話しを聞いた佐々木さんは危機感を感じ、何か対策をうたなければと居ても経ってもいられなくなり相談に来てくれました。
私は、話を聞いた上で、佐々木さんの不安を解消するために、カーポートの設置が最善だと考えご提案しました。
「カーポートの設置で熱中症対策になるのであれば、ぜひお願いします。」と提案を受け入れてくれた佐々木さんの、不安な気持ちから少し解放されホッとしたような表情を、今でも鮮明に覚えています。
選んだ商品はLIXILのフーゴFで、暗くなる点は気になりましたが、車内温度を下げる目的が一番だと考え、熱線遮断ポリカーボネート屋根のブルー色を選択しました。
気になるのは設置後、実際に変化があったかどうかですよね。
奥様の体感としては、「車に乗り込んだ時の体感温度が明らかに変わりました。また、エアコンをつけてから冷えるまでの時間が早まった気がします」という感想をいただきました。
私自身、実際のお客様の感想を聞き、次のお客様への提案に活かすのが大切だと考えています。
佐々木さんの感想をいただき、やはり熱中症対策としてカーポートを提案するのは間違いではなかったと再確認できました。
熱中症対策をすることで子供の健康はもちろん、親の精神的ストレスを軽減
カーポートの設置は、子供の熱中症対策になりますが、ただ熱中症対策になるだけではありません。
カーポートには、子供の健康を守ると同時に、親の不安な気持ちを和らげる効果もあります。
子供は、体調の変化が激しいにも関わらず、大人と違って自己管理・自己判断しづらいため、親が気にかけなければいけませんよね。
常に子供の体調を気遣っていると、親も知らぬ間にストレスがかかり、子供への気遣いが予期せぬトラブルに繋がる可能性もあり得ます。
例えば、運転中後ろに乗っている子供に異変を感じた場合は、度々後ろを振り返り子供の顔色を確認したり、クーラーを操作して車内の温度調整をする光景が想像できます。
たった一瞬でも、よそ見をして運転への集中力が切れた結果、事故は起きてしまうかもしれません。
カーポートの設置は、子供の健康を守ると同時に親のストレスを減らし、事故のリスクまで減らせる可能性があると私は思っています。
親の心に余裕ができれば、純粋に家族とのお出かけを楽しめるようになり、結果的には家族全員の幸せに繋がります。
私は、カーポートが持っている「健康を守るだけでなく家族の幸せにまで良い影響をもたらしてくれる力」を多くの人に知ってもらい、不安を解決するヒントになればと願っています。