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ライターコラム

【ワクワクを伝えよう】建築士とライター。それぞれのやりがいと家づくりの面白さ

はじめまして、ライターの安美サヨリです。二級建築士の資格を持っています。

私はこれまで店舗やオフィス、ホテルなど商業施設の設計やデザインに携わり、結婚を機にハウスメーカーのリフォーム営業に転職して家づくりにかかわる仕事をしてきました。

現在は子育てをしながら、ライターとして主に住宅関連の執筆をしています。

住宅の設計士や営業マンってどんなことを考えている?家づくりにおいて知りたい「施工側の想い」

「マイホームを建てよう」と思ったとき、さまざまなカタチで情報収集をすることになると思います。

インターネットだったり、住宅情報誌だったり・・・今の時代はSNSで実際に建てた人の体験談を参考にすることも当たり前になってきました。

しかし、施主側の経験や想いに触れることはあっても「ハウスメーカーや工務店などの施工側がどんな想いで家づくりに携わっているのか」というのはなかなか見えてこないのではないでしょうか?

施工側の想いがもっと伝われば、施主側もより相性の良い会社を見つけやすくなるはず・・・。

そんな思いから、この記事では私がこれまで10年以上建築・インテリアの業界で働いてきた経験をもとに、施工会社側が「どんなことにやりがいや楽しさを感じて家づくりをしているのか」という“想い”についてお伝えします。

施工側が「家づくりって楽しい!面白い!」と感じる3つのタイミング

次に挙げる3つのタイミングは、とりわけ施工側が家づくりに対する楽しさや醍醐味を感じる場面です。

プランニングしているとき

まずは最初のプランニングのとき。

お客様からご依頼をいただいて、さまざまな条件やご要望を考慮しながら

「こうしたらどうだろう」

「こんな風にしたら喜んでもらえるんじゃないかな」

と、あれこれ考えを巡らせプランに反映させていきます。

しかし最初から思い通りにはいかないため、プランニングは生みの苦しみを感じる作業です。

それでも、創造する立場としてはやはり苦労に勝る【ワクワク】を感じる時間でもあるのです。

無理難題を解決したとき

家づくりの現場では、難題に直面することは日常茶飯事です。

特にリフォームの際には、予想外の場所に配管などが見つかり、納まりの都合上当初のプランを変更せざるを得ない・・・ということもよくあります。

そんなピンチの場面では、設計士や営業、現場の施工担当者などが集まって試行錯誤しアイデアを出し合います。

そして解決策を探し出せたときに感じる【達成感】は、仕事をしていくうえで大きなモチベーションに繋がります。

引き渡しのとき

ご提案から引き渡しまで、数ヶ月から1年以上かかる家づくりの現場において、どれだけ気を付けていても大なり小なりハプニングは発生してしまうものです。

例えば「予想以上の天候不良で工期が押してしまう」というのは一番わかりやすい事例かもしれません。

さまざまな問題を乗り越え、無事完成した家を引き渡す場面で、お客様の笑顔が見れたときには施工側としてこの上ない【喜び】を感じる瞬間です。

それまでの苦労も吹き飛ぶくらい「この仕事をやっていて良かった」と思えるのです。

家づくりはチームワークが大切。周りをどんどん巻き込もう!

家づくりはチームワークが大切。周りをどんどん巻き込もう!

どんな仕事でも一人では成し遂げられませんよね。

それは家づくりでも同じです。

施主様ご家族、営業、設計者、インテリアコーディネーター、現場監督、職人・・・みんなの力が集まって一つの家を作り上げます。

だからこそ、同じ想いに共感し合える「チームワーク」がとても大切です。

自分たちの想いをどんどん伝えよう

家づくりは一人ではできません。他人任せにしても良い家は建ちません。

自分の想いに共感できる人を増やし、家族や施工会社みんなを巻き込んでいくものです。

これから家を建てられる方は、譲れないことや大切にしたいことなど、周りを巻き込めるだけの「家づくりに対する熱い想い」を軸として持つことを大事にしてほしいと思います。

  • 家事動線や収納に力をいれて、家事を時短した分家族との時間を大切にしたい
  • 夫婦共通の趣味に没頭できる時間を大切にしたい
  • 断熱性能を高めて、快適な温度で健康的な暮らしがしたい
  • 大切なペットが快適にくつろげる空間にしたい

などなど。

思いつくままに挙げてみましょう。

そしてその「想い」を、どんどん家族や施工者に伝えてほしいのです。

施主と施工者が「ワクワク」や「楽しさ」を共有できること。

その瞬間があってこそ良い家づくりができる、と私は常々感じています。

そんな自分たち(施主側)の熱い想いに賛同し、新しい家への【ワクワク感】を共に感じながら一緒に走ってくれる会社がきっと見つかるはずです。

ライターの仕事も家の設計と同じ。相手のことを深堀りすることから始まる

ライターの仕事も家の設計と同じ。相手のことを深堀りすることから始まる

私は出産・育児を機に、建築の現場から離れライターとして活動することになりました。

住宅や建築に関することを、文章というカタチでより多くの人に伝えられることにやりがいを感じています。

そして、ライターになって分かったのが「ライティングは家づくりをプランするのと同じだ」ということです。

プランニングするときは家族構成から生活スタイルすべてを聞き取る

家を設計するときに、まず一番初めにやることは施主様への「ヒアリング」です。

家族構成、年齢、職業、生活スタイル、趣味、ペットの有無、好きなインテリアのテイストなど「どんなご家族がそこで生活していくのか」というのは、家をつくる際に欠かせない情報です。

この工程は、ライターも同じです。

「この記事を読む人はどんな人だろう」

「何歳で、どんな職業で、どんな趣味を持っている人だろう」

記事を書き始める前に、画面の向こうにいる「読者」をより具体的に想像し、その人一人に向けて執筆する内容を絞っていきます。

「よりよいものを提案したい」という気持ちは建築士もライターも一緒

家をプランニングすることは、そこに住まうご家族の未来をご提案することです。

「ご家族にとって幸せな生活が送れる家をつくること」

それが家づくりに携わる人間にとって、目指すべきゴールです。

そして、ライターも同じゴールを目指しています。

「読者が幸せになれる記事を書くこと」

幸せ・・・なんて表現するのはおこがましい気もしますが、特に住宅にかかわる記事を執筆するライターとして、家づくりに対するワクワク感を感じられる「未来の暮らしがイメージできる記事づくり」というのを、私は大切にしたいと思っています。

「建築士になりたい」そう志した学生時代の気持ちを思い出した

建築士として働いていた頃から現在に至るまで、漠然と胸に抱いていた「理想」や「信念」のようなもの。

それらを自分に問いかける作業から始まった今回の記事の執筆ですが、自分の想いを人の目に触れるカタチで言語化することの難しさを痛感しました。

そしてこの振り返りの過程で、10代の頃に志した「建築士になりたい」という初心を思い出しました。

やっぱり自分は「家づくりが大好き」だということ。

そして、ライターとして今も建築業界に関わっていることへの喜びとやりがい。

そんな気持ちを改めて実感しました。

これまでの表現方法であった「図面」から「文章」にカタチを変えて、これからも家づくりや建築の魅力を伝えていきたいと思います。

  • 記事を書いたWebライター
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安美サヨリ

安美サヨリ

建築リフォームの記事制作が得意

二級建築士。店舗やオフィスなどの設計デザイナーとして従事したのち、大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 建築業界で10年以上働いてきた経験を活かし、現在は住宅関連を中心にライターとして活動中。

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